RCIの使い方【FXで最強設定はコレ】
FXや株で用いられるRCIの使い方や見かた、効果的な鉄板パラメーターの設定を解説します。
RCIとは売り買いの方向がわかるオシレーター
RCIは名前がRSIとよく似ていて、打ち間違いや混同が多いオシレーターです。
RSIが買われすぎや売られすぎの判断に用いられるのに対して、RCIは価格の方向性を見るオシレーターと考えておけばOKです。
RCIは、英語の「Rank Correlation Index」の略で、日本語にすると「順位相関係数」と言います。
期間のローソク足を順位付けして、価格がずっと上昇していると100%(1.00)、価格がずっと下降していると-100%(-1.00)の値を取ります。
RCIのとる値の範囲は、-100%から100%と決まっています。
日本では%表示、欧米では-1から1で表示されることが多いです。
RCIで判断できる内容【見かた、使い方】
- RCIが、100%にむかって上昇しているときは、買われているとき
- RCIが、-100%にむかって下降しているときは、売れれているとき
と、RCIの仕組みから判断できます。
RCIが、100%あるいはそれに近い値になったら、そろそろ下に向かって下降するなと予測できます。
反対に-100%かそれに近い値なら、そろそろ上に向かって上昇するなと予測できます。
なぜそう予測できるのかというと、RCIは上に上がれば落ちる、下に達すれば上がる、上下動を繰り返す特性のオシレーターだからです。
上がったら下がるしかない。
下がったら上がるしかない。
RCIはとてもシンプルなので、好んでフィルターに用いる人が多くいるのも納得です。
基本的なトレード手法は、
下端から上がるときに買い、上端で決済
上端から下がるときに売り、下端で決済
凄いシンプルです。
RCIの効果的なパラメーターの設定
RCIは一本でも十分に機能するのですが、移動平均線を一本だけ使う人が少ないように、RCIを一本だけで使う人は少ないです。
RCIを短期、中期、長期の3本で運用している人が多数派です。
ほかに、5本の人、6本の人、7本、10本くらいまで居ます。
RCIの効果的なパラメーターの設定を挙げます。
RCIの期間が短期9、中期26、長期52の3本が鉄板
RCIの期間を、短期9、中期26、長期52の3本で使っている人が一番多いです。
子育てママトレーダーとして書籍を「FXで月100万円稼ぐ私の方法」「12年間勝ち続けてきた私の方法が身につく FXチャートシャドートレード練習帳」など何冊も出版している鳥居万友美さん。
元銀行為替トレーダーで本「30年勝ち続けたプロが教えるシンプルFX」も出している西原宏一さん。
ほかにも、FXのブログやSNS、メルマガ、動画で人気の人たちも多く用いている期間設定です。
9-26-52の3本使いは、RCIで安定の鉄板パラメーター設定です。
この9や26をどこかで見たことなる数字だなぁと思う人が多いと思います。
そう、一目均衡表ですね。
一目均衡表では、9が転換線、26が基準線の期間になってます。
52は先行スパン2で使われていますね。
一目均衡表で用いられる、基本の「9, 17, 26」、複合の「33, 42, 52, 65, 76」などの数字はほかのインジケーターやオシレーターでも効きやすい数字です。
あなたがパラメーターを調整するときに試してみるとイイですよ。
RCIの期間が短期10、中期25、長期50の3本
次に、10-25-50期間のRCI 3本設定の人も多いです。
このRCI 3本は、さきほどの9-26-52に近いパラメーター設定です。
こちらは移動平均線でよく用いられる期間と同じですね。
9-26-52とくらべて、値が1か2しか違いはないので、実際の動きはほとんど同じです。
RCIの期間が短期12、中期24、長期48の3本
これまでの2つのRCI短期中期長期パラメーターはどちらかいうと、もともと日足や週足のチャートから来ている数値でした。
今度のRCI3本は、12-24-48と、24時間制で考えたときの値になってます。
どちらかいうとデイトレード向きの設定と言えます。
だったら6はどうなの?という疑問があるかもしれません。
実際にRCIの期間6を表示してみるとわかりますが、忙しく上に下にガクガク移動しすぎです。
これで売り買いするにはダマシやノイズが多すぎます。
ただし、押し目買いや戻り売りのタイミングをみるとき、このパラメーター6や9が使えます。
RCI6やRCI9がゼロクロスしたとき、次にゼロクロスしそうなときに、押し目買いや戻り売りを行なう手法です。
逆張りには使いません。RCI短期を使う逆張りは、たいてい間に合いません。
RCIの短期は、トレンドに順張りで使うのが基本です。
CCI(6)と同様の効果が得られます。
近い値で、10-20-40のRCI3本もあります。
RCIインジケーターの入手はこちら
RCI鉄板設定を4倍の期間にすれば上位足もわかる
FXや株取引で短い時間足で取引するときに、上位足で環境認識することが大切だとよく説かれます。
日足なら週足。
4時間足なら日足。
1時間足なら、4時間足や日足。
といったように、見ているチャートよりも長い時間足のチャートでトレンドを確認するわけです。
RCIの場合、RCI鉄板のパラメーター3本の設定値をそれぞれ4倍すれば、上位の環境認識を行なうのと同等の効果を得られます。
というのは、
日足5本で、週足。
4時間足6本で、日足。
1時間足4本で4時間足。
15分足4本で1時間足。
とおおよそ4倍、5倍すれば上位の時間軸になります。
※ 30分足は上の1時間と下の15分にローソク足たった2本ぶんしかなく大差ないので、あまり用いられません。
ということで4倍すれば、上位足のチャートを見るのと同様の効果が得られます。
RCI3本 5-26-52なら、20-104-208を加えるといった具合です。
数値をみてわかるかもしれませんが、値が近い26で20の代用になります。
残り2本少し値を丸めて100と200を追加して、5-26-52-100-200の5本運用としたりします。
期間100と200のRCIでは上位足の環境認識に加えて、長いスパンの上昇トレンドや下降トレンドに曲線カーブが合うことが見てとれると思います。
注意してほしいのは、RCIで200といった長期の期間設定をすると確実にアプリやソフトウェアの動作が重くなります。
常に表示しておく必要はないと思いますので週末の検討時だけ表示するとか工夫してみてください。
RCI3本 10-25-50のほうも、100と200を追加して、10-25-50-100-200です。
RCI3本 12-24-48は、96-192の追加する12-24-48-96-192と、12-24-48-72-96の追加があります。
RCIは一番短い期間だけをみて売り買いのエントリーすると失敗することがあります。
それよりも長い期間が同じ方向に向かっているか、逆方向から来ているのか、そのときチャートはどう動いたか、過去にさかのぼって見てみると、入っていいとき、ここは見送ったほうがいいときがつかめると思います。
たとえば、短い期間のRCIから順番に綺麗に端から上昇していくとき、その逆で下降していくときは、決まりやすいです。
暇があったらチャートとRCI3本の関係性を眺めてみて、ぜひ得意パターンを見つけてみてください。
RCIは取る値の範囲が-100から100と決まっていて、値動きの幅や決済がRCIのみだとわかりにくい点があります。
そんなときは、ほかのオシレーターも併用します。
RCIとRSIやCCIは動きがよく似ています。
似ていますがまったく同じではないので、補完に使えます。