FX本の著者はけっこう月足を見てる
FXの本を出している著者がYouTubeをやってることが多いんですが、ほとんどの著者が、月足を見てるんだなぁと気づきます。
FX相場は長い時間足に影響されやすい
FXをやってるあなたなら気づいてると思いますが、FXの値動きは大きな年単位の流れで円安になったり、円高になったり、動いています。
今の円安の流れは、2021年1月くらいから続いてる動きです。
それが金融政策の転換でここさいきん加速してる感じですね。
結局のところ、日足や1時間足で上がったり下がったり、経済指標や要人発言で急騰急落しようが、大きな流れのなかで起きた小さなよどみみたいなものです。
大きな流れと逆の小さな動きはどこかで補正されて、元の流れに戻っていきます。
FX相場解説の動画を見ていると、著者は月足でトレンド継続か転換しそうかみている
最初の話に戻ると、
FX本を出していたり、FX業者のサイトで解説しているようなアナリストの人たちは、通貨ペアの月足チャートをみて、大きなトレンドに変化がないか確認していることが見てとれます。
わたしなんかは、週末に週足の確認をしても、月足をほとんど見てません。
ここが、玄人と素人の違いかぁと思いながら、動画を見てます。
結局のところ、その月足から読み取れる大きな流れ、トレンドを常に頭において、それに反しないように取引するのが正解なんでしょうね。
勉強になります。
FXで月足ってなると、長期の移動平均線はほぼ横ばいになる
月足の問題点は、日足や1時間足のチャートに比べて、ローソク足の本数が少ないことです。
データは、あっても1990年代くらいからなので、
30年 × 12本 = 360本
程度しか、ローソク足が存在しないんです。
これだと、期間360をこえるような、超長期の移動平均線はデータ不足で描けません。
月足は、安い、高いを数年単位で繰り返してる、ほぼレンジ相場なので、長期の移動平均線はほぼ横ばいになってしまう問題があります。
移動平均線なのに、ちっとも移動しない、ただ平均値がわかる線みたいな感じになります。
月足チャートで移動平均線として機能するのは、期間が20~100ケ月の移動平均線くらいかなと思います。
FXの月足で長期移動平均線は意味がない?
じゃあ、FXの月足で100をこえるような移動平均線に意味がないかというと、あります。
1つは、通貨ペアの中央値を月足の長期の移動平均線が示している格好です。
ローソク足がその線より上にあるか、下にあるかでどう立ち回るか、考えることができます。
よくあるループインダン放置系の設定は、中央より上は売り注文、下は買い注文でトラップする形が多いです。
2つ目は、その通貨ペアの超長期変動がわかります。
二国間の経済バランスは、常に一定というわけでありません。
どちらの通貨のほうが強いのか、弱いのかに変化があります。
一方が富み、もう一方がそのペースを鈍化させていたり、もっというと鈍化どころか貧しくなっていることがあります。
それが月足の長期移動平均線にあらわれます。
じわじわと長期の移動平均線が上昇している、あるいは下降していることに気づくかもしれません。
2国間の大きな流れに気づいてる必要があります。
上昇あるいは下降している場合、「過去がこうだったから、ここまで来るはず」が通用しない可能性があります。
日本が再び75円、80円といった円高水準になることがあるのか、もう二度とその水準はないのか...。