銀行の合併や本支店統廃合
日本銀行が実行している「量的・質的金融緩和」(異次元緩和)による金融緩和で世の中にはお金があふれ株高になったりしている一方で銀行は預金と貸し出しの金利差で儲けることが出来ない状況です。
銀行の合併や本支店統廃合
異次元緩和の金融緩和により日本は超低金利な状態にあります。
預金と貸し出しの金利差で儲けることが出来なくなった地方銀行は、東京をのぞく46府県のうち23では1行だけでも不採算な状況にあるということです。
地方では高齢者の割合が増えて預金が積みあがる一方で貸し出せるような優良企業の数は減少していっているからです。
企業向け貸し出しもですが、住宅ローン金利は変動金利が0.457%、固定10年が0.57%なんていう時代です。
2行以上の地方銀行があるような府県は地方銀行を合併してなんとか生き残れないか模索するしか手がない状況です。
銀行の合併で残る名前消える名前
銀行が合併するとき、ふたつや三つの銀行の名前をただ足し合わせて新しい銀行名にするのが一般的に多くなります。
地域や利用者に慣れ親しんだ名前から一気に別の名前にしてしまうと混乱や戸惑い、取り付け騒ぎなどの可能性があります。
また、合併する銀行同士の綱引きもあります。
銀行は信用と信頼で成り立っています。
生き残るための合併なので無用な波は避けたいんだと理解できます。
話題になる面白い合併後の銀行名も
そんなわかりやすい足し算の銀行名のほかに、ウケ狙いやマーケティングも考えたようなネーミングになる銀行もあります。
足し算は足し算でも、19 足す 63 は 82 としてしまった銀行があります。
十九銀行と六十三銀行が合併して、新しい名前の八十二銀行になりました。
また来年に合併予定の三重県松阪市の第三銀行と三重県四日市市の三重銀行は、合併して三十三銀行という名前の銀行になる予定です。
こちらは 3 足す 30 は 33 としているわけなんですが、先の八十二銀行よりはひねりが必要になってます。
三重銀行(みえぎんこう)の三重を「さんじゅう」と読んで30に変換する必要があります。
これで第3の3に30を足して33というわけです。
http://www.daisanbank.co.jp/
https://www.miebank.co.jp/
消える旧行名
合併後しばらくしてまったく新しい名前になるのなら良いですが、中には足し算の銀行名から1行だけ名前が消えてしまうことがあります。
最近では、三菱東京UFG銀行が2018年に三菱UFG銀行になりました。
東京銀行の名前が消えてしまいました。
三和銀行と東海銀行がUFG銀行になってもうすぐ20年ちかくになります。
銀行合併の系譜がわかる図式
これまでの合併の系譜がわかる図式を全国銀行協会のサイトで眺めていると面白いです。